- 三重県伊勢市の二見浦にたたずむ、二見興玉(ふたみおきたま)神社。
- 夫婦岩から日の出を見るため、早朝の二見興玉神社へ
- 二見興玉神社の歩き方
- 夫婦岩の間から日の出が見える時間表
- 小学生の修学旅行以来、もう一度二見浦へ
- 手水舎へ戻って満願蛙に願い水をかける
- なぜ二見興玉神社には蛙がたくさんいるのか
- 天の岩屋から二見興玉神社の拝殿へ
- 二見浦は「お伊勢参り」の前に身を清めた場所
- 日の神皇居遥拝所から禊橋へ
- 契りの松を見ながら龍宮社へ
- 二見興玉神社まで来たら龍宮社にも参拝したい
- 龍宮社の手水舎にいる金色の龍
- 二見興玉神社の記念御朱印と龍宮社の御朱印をいただく
- 二見興玉神社へのアクセス
- まとめ|夫婦岩を見て帰るだけではもったいない!
三重県伊勢市の二見浦にたたずむ、二見興玉(ふたみおきたま)神社。
「夫婦岩(めおといわ)で有名な神社」と聞けば、すぐにあの二つの岩を思い浮かべる方も多いですよね。 でも、今回ご紹介したい二見興玉神社の魅力は、夫婦岩だけではありません。
- 夫婦岩の向こうにふっと浮かび上がる富士山
- 境内のあちらこちらで出迎えてくれるカエルたち
- 願い水をかけて祈る「満願蛙」
- 神秘的な雰囲気が漂う天の岩屋
- 日の神皇居遥拝所
- そして海岸沿いの参道をぐっと歩いた先にある龍宮社
まずは、ぜひこちらの写真をご覧ください。

【写真:令和7年(2025年)12月10日にスマートフォンで撮影した夫婦岩と富士山】
二つの岩の間、そのはるか向こうをよく見てみてください。
なんと、富士山が見えているんです!
この写真を撮ったのは、2025年の12月中旬。
しかも特別な一眼レフではなく、普段持ち歩いているスマホでサラッと撮影したものです。
「えっ、伊勢の夫婦岩から富士山が見えるの!?」
と驚かれた方もいるのではないでしょうか。
実は二見興玉神社の公式サイトでも、二見浦から遠く富士山を望めることが紹介されています。夏至の前後には、夫婦岩と富士山、そして日の出が重なる奇跡のような光景を狙って、たくさんのカメラマンが訪れます。伊勢志摩だけでなく、富士山周辺の天気もチェックしておくのが撮影のポイントなのだとか。
もちろん、富士山はいつでも見られるわけではありません。 二見浦がいくら晴れていても、遠く富士山周辺に雲がかかっていたり、空気の澄み具合によっては見えないことも。
なので早朝はチャンスかも。
それでも、条件がぴったり揃った日に出会えたなら、あなたは超絶ラッキーです。
プロカメラマンが持ってる本格的かつ高価なカメラでなくとも、スマホでもこんなにしっかり撮れちゃいました!

【画像:夫婦岩と富士山の2ショットを撮影した場所】
私が夫婦岩の向こうに見える富士山をスマートフォンで撮影したのは、手水舎前にある橋の上あたりです。特別な撮影場所ではなく、参拝途中に普通に通る場所でした。天候に恵まれた日は、ここから夫婦岩の向こうをよく見てみてください。
夫婦岩から日の出を見るため、早朝の二見興玉神社へ
フォトジェニックに撮影するのなら、早朝がベストです。
たとえば昼間に撮影した写真と早朝に撮影した写真とを比較すれば、一目瞭然です。

【写真:昼間に撮影した夫婦岩。2026年1月22日午後2時39分撮影】

【写真:早朝に撮影した夫婦岩。2026年8月8日午前5時16分撮影】
ほらね? 同じ夫婦岩なのに印象がまるで違うでしょ?
もちろん、どちらもスマホで撮影した写真です。
二見浦の夫婦岩に限らず、ちょっといい写真を撮影しようと思ったら、みんなよりも早めに現地へ到着するのがベストです。
早朝のトワイライトの写真は、なかなかいい味を出してくれます。
早起きは三文の徳とは、よく言ったものです。
二見興玉神社の歩き方
二見興玉神社は無料駐車場から歩いてすぐのところにあります。
まずは神社の入口にある社号標から境内へ入り、一の鳥居、二の鳥居をくぐって夫婦岩へ向かいます。

【写真:二見興玉神社入口・社号標と一の鳥居】

【写真:二の鳥居の近くにもカエルがいます】
まだ朝早い時間ですが、夫婦岩の見える場所に到着するとガラリと雰囲気が変わります。 日の出を今か今かと待つ人たちが、スマホや一眼レフを海に向けて並んでいました。 私も負けじと、スマホを構えます。 そしてついに、海の向こうから眩しい朝日が昇ってきました!
【写真:8月8日の夫婦岩と日の出】
海と空が少しずつ朝の光に染まっていく、とても幻想的な時間です。 夫婦岩の写真自体は何度も目にしてきましたが、実際にこの場でじっと日の出を待っていると、写真だけでは味わえない特別な時間の流れを感じます。 この日は運よく美しい日の出を見ることができました。 ただ、残念ながら富士山はお預け。
12月に訪れたときは富士山が出迎えてくれて、8月に訪れたときは最高の日の出に出会えたけれど富士山は見えなかった。 同じ場所でも、訪れる日によってガラリと違う表情を見せてくれるのが二見浦の魅力なんですね。
夫婦岩の間から日の出が見える時間表
夫婦岩のちょうど真ん中あたりから昇る朝日を見たいなら、訪れる季節がとても重要です。 神社によると、夫婦岩の中央から昇る朝日は夏至を中心とした5月〜7月頃が特に美しいとのこと。公式の案内では、夏至の頃に太陽が顔を出すのはなんと午前4時40分頃だそうです。

【画像:二見興玉神社 日の出の主な時間】
かなりの早起きが必要になりますが、早朝の澄んだ空気のなか、波音を聞きながら日の出を待つ時間そのものが、ここでしか味わえない贅沢な参拝体験になりますよ。
小学生の修学旅行以来、もう一度二見浦へ
私が初めて二見興玉神社を訪れたのは、昭和51年小学生の時。
修学旅行で伊勢を訪れたのが最初でした。
おそらくあの頃の大阪の小学生の修学旅行先といえば、お伊勢さんが定番だったように思います。
いまはどうなのかな?
二見興玉神社、伊勢神宮の外宮と内宮を巡りました。
『外宮』と書いて『がいぐう』ではなく『げくう』
『内宮』も『ないくう』。
『二見興玉神社』にいたっては、『ふたみおきたまじんじゃ』。
担任の先生に読み方を教えてもらいました。もう半世紀以上前のお話です。
ただし、その日はあいにくの雨。 もちろん早朝でもなかったので、夫婦岩から昇る日の出なんて見られるはずもありませんでした。
あの頃は友達との会話に夢中になっていたので、正直なところ夫婦岩しか覚えていません。
しかももっと大きな岩を想像していたので、予想の10分の1しかない岩を見て、小学生だった私はかなりガッカリした記憶があります。
大人になって、ひとりでここを歩いてみると、小学生の頃には気づけなかった魅力が次々と目に入ってきます。 メインの夫婦岩はもちろんのこと、境内を歩けばあちこちにカエルがいて、海を眺めれば遠くに富士山が姿を現すことがあり、さらに参道を奥へ進めば龍宮社まで続いている……。 同じ場所でも、年齢や訪れる時間帯が変わるだけで、見える景色ってこんなにも変わるものなんですね。

【写真:二見興玉神社を参拝すると夫婦岩とカエルが出迎えてくれる】
手水舎へ戻って満願蛙に願い水をかける
日の出の撮影を満喫したあと、手水舎まで戻ってきました。
ここで目に飛び込んでくるのが「満願蛙(まんがんがえる)」です。

【写真:手水舎の満願蛙】
願い事をしながら、備え付けのひしゃくでカエルに水をかけます。
二見興玉神社では、この先もまだまだたくさんのカエルたちに出会えますよ。
なぜ二見興玉神社には蛙がたくさんいるのか
境内を歩いていると、 「あれ?ここにも!またカエルだ」 と思わず笑ってしまうくらいカエルを見かけます。
まず見落としてはいけないのが烏帽子岩とも言われている蛙岩のカエル。
岩にカエルが登っているようにも見えますよね。

【写真:蛙岩のカエル】
こちらは二見興玉神社境内にある海王大和国のカエル。

【写真:海王大和国の蛙】

【写真:二見興玉神社境内ではあちこちでカエルを見ることができる】
二見興玉神社の御祭神である猿田彦大神(さるたひこだいみょうじん)とカエルには深い繋がりがあり、カエルは大神のお使いとされているのだそう。 さらに「無事かえる」「貸したものがかえる」といった語呂合わせから、御利益を受けた方々によってたくさんのカエルが奉納されてきた歴史があります。
歩きながら「次のカエルはどこかな?」と探してみるのも楽しいですよ。 夫婦岩ばかりに気をとられず、参道の脇にも目を向けてみてくださいね。

【写真:二見興玉神社境内の夫婦岩とカエル】
スマホで写真を撮るなら、カエルを画面の手前に大きく配置して、その奥に夫婦岩を入れてみるのがおすすめ!二見興玉神社ならではの可愛らしい一枚が撮れますよ。
天の岩屋から二見興玉神社の拝殿へ
申し遅れましたが、手水舎の手前に「天の岩屋(あめのいわや)」があります。

【写真:二見興玉神社の天の岩屋】
夫婦岩と日の出というダイナミックな景観を楽しんだあとは、境内の静かな空気を感じながらじっくり参拝していきましょう。

【写真:天の岩屋の天宇受売命(あめのうずめのみこと)像】
手水舎ではすでに手や口を浄めてあるので、そのまま二見興玉神社の拝殿へ向かいます。
二見興玉神社では、猿田彦大神を主祭神としてお祀りしています。

【写真:二見興玉神社の拝殿】
夫婦岩は、単なる景勝地として海に立っているわけではありません。
沖合に鎮まる興玉神石と、日の大神を遥拝するための鳥居とされています。
その意味を知ってからもう一度夫婦岩を眺めると、最初に日の出を撮影したときとは、また少し違って見えてきます。

【写真:二見興玉神社の夫婦岩】
二見浦は「お伊勢参り」の前に身を清めた場所
二見興玉神社を巡る上で、ぜひ知っておきたいのが「浜参宮(はままいり)」という風習です。 二見浦は古くから清らかなみそぎの場とされ、昔の人々はお伊勢参り(伊勢神宮への参拝)をする前に、まずこの浜で心身を清めてから神宮へ向かうのが習わしでした。 現在も神社では「お伊勢参りはまず二見浦にて浜参宮」と案内されています。

【写真:お伊勢参りの前にはこの浜で心身を清めるのが本来の参拝法】
小学生の修学旅行で二見興玉神社を訪れた後に外宮・内宮へ行ったことを思い返すと、「二見から伊勢へ」という歴史通りのルートを歩んでいたんだなと、なんだか感慨深い気持ちになります。 これから伊勢神宮へ向かう予定の方は、ここを単なる観光地として見るのではなく、「ここからお伊勢参りの旅が始まるんだ」という気持ちで歩いてみると、より味わい深い参拝になりますよ。
日の神皇居遥拝所から禊橋へ
拝殿での参拝を終えたら、「日の神皇居遥拝所(ひのかみこうきょようはいじょ)」へ。

【写真:日の神皇居遥拝所】
二見興玉神社の拝殿に参拝、さらに日の神皇居遥拝所に手を合わせて、夫婦岩だけを見ただけで引き返してしまってはもったいない! ぜひそのまま奥へと足を進めてみてください。 禊橋(みそぎばし)を渡り、心地よい海沿いの参道をまっすぐ進んで龍宮社を目指しましょう。

【写真:禊橋】
この参道は、横に広がる海を眺めながらのんびり歩けるのが最高の魅力です。 道の途中には「契りの松(ちぎりのまつ)」というスポットもあります。
契りの松を見ながら龍宮社へ

【写真:契りの松】
この契りの松には、江戸時代末期のお伊勢参りにまつわるロマンチックな伝承が残されています。
阿波(今の徳島県)から訪れた若い男女が二見浦で身を清めた際、この松に衣服を結びつけて夫婦の契りと子孫繁栄を祈願したことから「契りの松」と呼ばれるようになったのだそう。 ちなみに今ある松は、昭和28年の台風で惜しくも失われたものを後年に復元したものです。
ここまで来れば、目的地の龍宮社は目と鼻の先!海風を感じながら進みます。
二見興玉神社まで来たら龍宮社にも参拝したい

【写真:龍宮社の鳥居と社殿】
龍宮社(りゅうぐうしゃ)は二見興玉神社の境内社で、海を守護する綿津見大神(わたつみのおおかみ)をお祀りしています。
二見興玉神社と夫婦岩だけを見て満足して帰ってしまう方も多いのですが……それだと境内のカエルたちに笑われちゃいますよ!(笑)
せっかくここまで足を運んだのなら、もう少しだけ歩いて龍宮社にも参拝していきましょう。
龍宮社には、この土地が厳しい海とともに生きてきた歴史が今も息づいています。
寛政4年(1792年)にこの地域を襲った大水害では、無事だった民家がわずか5、6軒という甚大な被害を受けたそうです。村人たちは互いに助け合って見事に復興を果たし、その助け合いの記憶と感謝は、今も続く龍宮社の例祭「郷中施(ごじゅうせ)神事」として大切に受け継がれています。 いつもは美しい海も、時には荒々しい姿を見せる。 そのすぐそばに海の守護神をお祀りしていることにも、海と共に生きるこの土地ならではの強い想いを感じますね。
龍宮社の手水舎にいる金色の龍
龍宮社に到着したら、社殿はもちろん手水舎にも注目してみてください。

【写真:龍宮社の手水舎・金色の龍】
なんとそこには、ドーンと鎮座する大きな金色の龍が! 鮮やかな赤い社殿と、神々しい金色の龍のコントラストは圧巻の存在感です。 龍宮社に参拝したからには必ずスマホで撮影しておきたい。すごく迫力のある映え写真になりますよ!
二見興玉神社の記念御朱印と龍宮社の御朱印をいただく
参拝記念に必ず御朱印をいただきます。
第六十三回神宮式年遷宮『御木曳行事浜参宮記念御朱印』。
こちらの記念御朱印の初穂料(値段)は1000円です。
御木曳(おきひき)行事とは、20年に一度の神宮式年遷宮に伴って、御用材を神宮へ曳き入れる伝統行事です。令和8年(2026年)8月2日には愛子さまも内宮のお木曳行事をご視察され、御用材を曳く行列に加わられました。

【写真:二見興玉神社の記念御朱印】
下は通常御朱印。こちらの初穂料(値段)は500円です。

【写真:二見興玉神社の通常御朱印】
龍宮社にも独自の御朱印があります!
ただ、私が8月8日の早朝に訪れたときは、時間が早かったため龍宮社の授与所はまだ開いておらず、すぐに外宮へと向かいました。
参考までに、以前参拝した2026年1月にいただいた龍宮社の御朱印をご紹介しておきます。

【写真:龍宮社の御朱印・令和8年(2026年)1月22日】
現在、公式サイトの案内によると、本殿前の授与所は通常7時から、岩屋・龍宮社の授与所は通常9時からとなっています。季節によって閉まる時間が変わることもあるため、早朝参拝で御朱印もいただきたい方は時間に注意してください。
本社の御朱印も龍宮社の御朱印も、公式サイトで詳しく案内されています。
朝一番は日の出を撮ることに必死でしたが(笑)、境内を一通り巡って歴史や意味を知ったあとに眺める海は、どこか違って、より深く心に響くものがありました。
二見興玉神社へのアクセス
二見興玉神社の住所は、三重県伊勢市二見町江575です。
- 電車・バスの場合:JR参宮線「二見浦駅」から徒歩約15分。伊勢市駅や宇治山田駅方面からバスを利用する場合は、「夫婦岩東口」バス停から徒歩約5分ほどで到着します。
- お車の場合:神社前の「二見浦公園駐車場」や「参集殿駐車場」などが利用できます。混雑する時期も多いため、公式サイトで周辺の駐車場情報を確認しておくと安心です。
まとめ|夫婦岩を見て帰るだけではもったいない!
二見興玉神社といえば、やっぱり夫婦岩。 それはもちろん間違いありません!
でも、実際に自分の足で歩いてみると、そこには夫婦岩だけにとどまらないたくさんの感動があります。
- 夫婦岩から昇る感動的な日の出を待つ
- 運がよければ、そのはるか向こうに浮かぶ富士山を探してみる
- 満願蛙に水をかけ、境内のカエルたちと出会いながら歩く
- 天の岩屋と拝殿で静かに手を合わせ、日の神皇居遥拝所へ
- 禊橋を渡り、契りの松を眺めながら海沿いの参道を歩いて龍宮社へ
これが、私が実際に歩いて体感した二見興玉神社の本当の魅力です。
そして、あなたに何よりもお伝えしたいのは、プロのような高級カメラを持っていなくても、最高に楽しめるということ!
夫婦岩も、日の出も、境内の可愛らしいカエルたちも、迫力満点の金色の龍も。 そして運がよければ顔を出してくれる富士山も。 ぜひ普段お使いのスマホを片手に、のんびり歩いてみてください。
きっと二見興玉神社が、「夫婦岩を見る場所」から、「自分で歩いて、自分だけのとっておきの一枚を探す場所」へと変わるはずですよ!

