茨城県大洗町に鎮座する大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)。
大洗磯前神社と聞いて、太平洋の岩礁に立つ「神磯の鳥居」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
海から昇る朝日と鳥居が重なる風景は、大洗を代表する景観として知られています。
私も神磯の鳥居から昇る朝日を見ましたが、大洗磯前神社の魅力は、この風景だけではありませんでした。
海から境内へ向かい、石段を上って随神門をくぐる。
拝殿で手を合わせ、その周囲を歩いてみると、撫でて福をいただく大国さまと恵比寿さま、「無事にかえる」などの願いが込められたカエル、茅葺の本殿、境内社などが見つかります。
さらに歩いていくと、軍艦那珂忠魂碑、『ガールズ&パンツァー』の絵馬、二宮金次郎像、歌手・相川七瀬さんの記念植樹までありました。
このブログでは、神磯の鳥居だけで終わらず、大洗磯前神社の境内を歩きながら見つけた場所を写真とともに紹介します。

【写真:春分の日に撮影した大洗磯前神社の神磯の鳥居と日の出】
- 大洗磯前神社とは|大己貴命と少彦名命を祀る古社
- 神磯の鳥居|神様が降り立ったと伝わる場所へ
- 大鳥居と石段|海から境内へ向かって歩く
- 随神門前の大国さま・恵比寿さまを撫でて福をいただく
- 随神門をくぐって境内へ
- 拝殿で参拝|彫刻にも注目して歩く
- 拝殿前のカエル|「無事にかえる」に願いを込める
- 茅葺の本殿|拝殿の後ろまで歩いてみる
- 境内社を巡る|三社併合奉齋殿・與利幾神社・大甕磯神社
- 軍艦那珂忠魂碑|大洗磯前神社と軽巡洋艦「那珂」の関係
- ガルパンの絵馬|大洗ならではの境内風景
- 相川七瀬さんの記念植樹も見つけました
- 境内で見つけた二宮金次郎像
- 大洗磯前神社の御朱印
- 大洗磯前神社のお守り
- 参拝記念のポストカードもありました
- 大洗磯前神社の駐車場とアクセス
- 大洗磯前神社についてよくある質問(FAQ)
- まとめ|神磯の鳥居だけではない大洗磯前神社を歩く
大洗磯前神社とは|大己貴命と少彦名命を祀る古社
大洗磯前神社の御祭神は、
大己貴命(おおなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
の二柱です。
大己貴命は「だいこく様」とも呼ばれ、福徳を授ける神として信仰されています。
少彦名命は医療祖神として仰がれ、大己貴命とともに国造りを行い、人々に医薬などの道を教えた神とされています。
大洗磯前神社の由緒を知るうえで重要なのが、これから向かう「神磯」です。
『日本文徳天皇実録』によれば、斉衡3年(856年)12月29日、大己貴命と少彦名命が現在の神磯に降臨したと伝えられています。
大洗磯前神社は、古くから医薬・厄除・福の神として信仰されてきました。
戦国時代には社殿が焼失しましたが、元禄3年(1690年)、水戸藩2代藩主・徳川光圀公の命によって再建が始まりました。
その後、3代藩主・徳川綱條公へと引き継がれ、享保15年(1730年)に現在の本殿・拝殿・随神門が完成しています。
本殿と拝殿は茨城県の有形文化財に指定されています。

【写真:大洗磯前神社の本殿と拝殿】
神磯の鳥居|神様が降り立ったと伝わる場所へ
大洗磯前神社を訪れたら、まず見ておきたいのが「神磯の鳥居」です。
海岸へ向かうと、太平洋の岩礁の上に一基の鳥居が立っています。
初めて見ると「海に立つ鳥居」という景観に目を奪われますが、ここは単なる撮影スポットではありません。
大洗磯前神社では、御祭神である大己貴命と少彦名命が降臨したと伝えられる磯を「神磯」と呼んでいます。
神磯は神聖な禁足地であり、現在はその岩礁の上に鳥居が建っています。

【写真:神磯の鳥居の夜明け前】
駐車場から神磯の鳥居へと向かう
まずは駐車場へ向かう坂道の手前で巨大な一の鳥居が出迎えてくれます。
昭和38年(1963年)に竣工した高さ15.60 mの鉄筋コンクリート製。
県道173号線(大洗海岸通り)をまたぐかのように仁王立ちしています。
扁額の揮毫は有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう)によるものです。

【写真:大洗磯前神社の一の鳥居】
大洗磯前神社の駐車場は無料です。

【写真:大洗磯前神社の参拝者用無料駐車場】
朝日を見るためにはこちらの駐車場へ早朝に到着する必要があります。
参拝客用に24時間開放されているので、便利です。
駐車場から神磯の鳥居へと向かうとき、日の出前のトワイライトはグラデーションがかかって、幻想的な美しさでした。

【写真:随神門前の鳥居から太平洋を望む】
神磯の鳥居から昇る朝日を見る
神磯で私がぜひ見てほしいと思うのが朝の風景です。
まだ薄暗い時間から水平線が少しずつ明るくなり、やがて太平洋から朝日が昇ってきます。
波を受けながら立つ鳥居と、その向こうから昇る朝日。
昼間に見る神磯とは、まったく違った風景です。
大洗磯前神社では、元日に神職が海岸へ降り、初日の出とともに一年の安泰を祈願する「初日の出奉拝式」も行われています。
また、冬至の頃になると鳥居と朝日を一枚の写真に収めやすくなります。
神磯の鳥居と太陽を写した写真を「夕日」と紹介しているケースもあるようですが、太平洋側に面した神磯で見るのは朝日です。
日の出を目的に訪れる場合は、季節によって日の出の位置や時刻が変わるため、事前に確認してから向かうことをおすすめします。

【写真:神磯の鳥居と朝日】
太平洋から昇る朝日と神磯の鳥居。早朝だからこそ出会える大洗磯前神社を代表する風景です。
神磯の岩には登らない
神磯には、
「神が降り立ったと言われる神聖な場所です 岩に登らないでください」
という注意書きがあります。
神磯は御祭神が降臨したと伝えられる神聖な禁足地です。
より近くで写真を撮りたいと思っても岩礁へは入らず、決められた場所から眺めましょう。

【写真:神磯の鳥居の昼間の風景】
神磯は神聖な禁足地です。岩礁へは入らず、決められた場所から参拝しましょう。

【写真:神磯の注意書き】
大鳥居と石段|海から境内へ向かって歩く
神磯を見たら、今度は大洗磯前神社の境内へ向かいます。
海側から神社を見ると、鳥居の先に長い石段が延びています。
大洗磯前神社は海を見下ろす高台に鎮座しているため、下から見上げる石段にはなかなかの迫力があります。
ここから石段を一段ずつ上って境内へ。
神磯の鳥居だけを見て車で移動してしまう方法もありますが、歩けるのであれば、海から境内へ上ってみると大洗磯前神社の位置関係がよく分かります。
途中で振り返れば、その先には太平洋。
海と神社がつながっていることを実感できる場所です。

【写真:朝日を浴びる二の鳥居と石段】
随神門前の大国さま・恵比寿さまを撫でて福をいただく
石段を上り、随神門の前まで来たら、そのまま門をくぐる前に立ち止まってみてください。
ここには笑顔の大国さまと恵比寿さまが並んでいます。
そばにある案内には、
「大国さま・恵比寿さまは大洗磯前神社の大神さまです」
「たくさん撫でて福をいただいて下さい」
とあります。
大洗磯前神社の御祭神である大己貴命は、公式サイトでも「だいこく様」と呼ばれ、福徳を授ける神として紹介されています。
せっかくなので、私も福をいただけるよう願いながら撫でてきました。
随神門へ目が向いていると、そのまま通り過ぎてしまいそうな場所です。
参拝するときは、ぜひ探してみてください。

【写真:随神門の大国さまと恵比寿さま】
随神門前に並ぶ大国さまと恵比寿さま。「たくさん撫でて福をいただいて下さい」と案内されています。

【写真:随神門の大国さま】
福の神さまとして信仰される大国さまの頭を撫でておきました。

【写真:大国さまの頭を撫でておきました】
そしてこちらは大きな鯛を抱えた恵比寿さま。

【写真:随神門の恵比寿さま】
私も福をいただけるよう願いながら撫でてきました。

【写真:福の神の恵比寿さまを撫でているところ】
随神門をくぐって境内へ
大国さまと恵比寿さまにご挨拶したら、随神門をくぐります。
現在の随神門は、徳川光圀公の命によって始まった社殿再建の中で造営され、享保15年(1730年)に完成しました。
門の両脇には神域を守る随神様が祀られています。
建物そのものも立派ですが、近づいて見ると動物や植物などを表現した細かな彫刻を見ることができます。
鳥居や門は「通過する場所」になりがちですが、ここでは少し足を止め、彫刻まで見てから境内へ入ってみてください。

【写真:大洗磯前神社の随神門】
拝殿で参拝|彫刻にも注目して歩く
随神門を抜けると、正面に拝殿が現れます。
まずはここで手を合わせます。
赤い柱が印象的な拝殿ですが、参拝を終えたら建物の細部も見てみてください。
欄間には鳥や植物などを表現した細かな彫刻があります。
大洗磯前神社公式サイトによると、拝殿の欄間には14枚の彫刻があり、そのうち外から見ることができるのは10枚。
さらに、その中には鳥が描かれていない一枚もあるそうです。
参拝を済ませてそのまま次へ向かわず、少し視線を上げて探してみるのも面白いと思います。

【写真:赤い柱と細かな彫刻が印象的な大洗磯前神社の拝殿】
拝殿前のカエル|「無事にかえる」に願いを込める
拝殿の周囲を歩いていると、なんとも愛嬌のある3匹のカエルが並んでいます。
なぜ神社にカエルがいるのだろうと思いますが、大洗磯前神社公式サイトでも、このカエルについて紹介されています。
そこに込められているのは、
「無事にかえる」
「物がかえってくる」
「欲しいものがかえる」
という「カエル」と「かえる」を掛けた願いです。
さらに現在は反対側にもカエルがいます。
神社では「変える」「返る」「帰る」「買える」など、それぞれの願いを込めながらカエルを撫でる参拝者もいるそうです。
拝殿だけを見て帰ってしまうと見落とすかもしれません。
参拝したら、左右のカエルも探してみてください。

【写真:大洗磯前神社の拝殿拝殿に向かって左側に並ぶ3匹のカエル】

【写真:大洗磯前神社の拝殿拝殿に向かって右側に並ぶ3匹のカエル】
茅葺の本殿|拝殿の後ろまで歩いてみる
拝殿で参拝を終えたら、後ろに鎮座する本殿も見ておきましょう。
大洗磯前神社の本殿で目を引くのが茅葺の屋根です。
本殿は一間社流造で、拝殿とともに茨城県の有形文化財に指定されています。
塀越しになりますが、社殿の造りや茅葺の屋根を見ることができます。
拝殿で手を合わせてそのまま帰ってしまわず、本殿の周囲まで歩いてみることをおすすめします。

【写真:大洗磯前神社の茅葺屋根の本殿。茨城県指定有形文化財です。】
境内社を巡る|三社併合奉齋殿・與利幾神社・大甕磯神社
本殿周辺まで来たら、境内社にも足を延ばします。
大洗磯前神社は、拝殿だけで参拝を終えるより、周囲を歩いた方がずっと面白い神社でした。
本殿左側の三社併合奉齋殿
本殿の左側には、三社併合奉齋殿があります。
こちらには左から、
大杉神社
水神社
八幡宮
の三社がお祀りされています。
もともと境内の各所にあった末社が、現在はこちらにまとめてお祀りされています。

【写真:大洗磯前神社本殿左側に鎮座する三社併合奉齋殿】
本殿右側の三社併合奉齋殿
反対に、本殿の右側にも三社併合奉齋殿があります。
こちらは左から、
大神宮
靜神社
水天宮
の三社です。
本殿を挟むように左右それぞれ三社が並んでいるので、本殿まで来たら両側を歩いて参拝してみてください。

【写真:大洗磯前神社本殿右側に鎮座する三社併合奉齋殿】
與利幾神社(よりきじんじゃ)とうつろ舟伝説のUFOとの関連?
境内を歩いていると、少し読み方の難しい「與利幾神社」があります。
「與利幾」と書いて「よりき」。
この名前には、ちょっと不思議な話が残されています。
安永6年(1777年)、大洗磯前神社にほど近い明神町に住んでいた平大夫(へいたゆう)という漁師が、平太郎浜で一本の異木を見つけました。
薪にしようと斧を入れたところ、普通の木とは思えない怪しい光を放ったそうです。
さらに不思議なのはここからです。
大洗磯前神社の巫女が、この木について「信濃国諏訪の神木である」と告げたと伝えられています。
なぜ大洗で見つかった木が、遠く離れた信州・諏訪につながるのでしょう。
大洗磯前神社の御祭神・大己貴命の御子神にあたるのが、諏訪大社に祀られる建御名方命(たけみなかたのみこと)です。
そのため、建御名方命の御神木が父神である大己貴命(おおあなむちのみこと)のもとへ「寄ってきた」と考えられ、「寄木」と呼ばれるようになったと伝えられています。
そして「寄木」に縁起のよい漢字を当てたものが「與利幾」。
これが與利幾神社の名前の由来とされています。
海から流れ着いた一本の木が怪しい光を放ち、それが遠く諏訪の神木だと伝えられ、やがて神社として祀られる――。
そばにある石碑を読んでいるうちに、すっかりこの神秘的な話に引き込まれてしまいました。
由来を知らずに通り過ぎるのと、知ってからお参りするのとでは、ずいぶん印象が違う神社です。
そして、こうした不思議な話は茨城県にほかにも残されています。
有名なのが、江戸時代の享和3年(1803年)に記録された「うつろ舟」の伝説です。海岸に見慣れない形をした舟が漂着し、その中には見慣れない姿の女性が乗っていたという、なんとも不思議な話です。
江戸時代のUFO目撃談ではないか、とも言われているので聞いたことがあるかも知れません。
さらに日立市の御岩神社にも、「宇宙から光の柱が見えた」という話が知られています。
もちろん、これらを同じ出来事として結びつける根拠があるわけではありません。
それでも、海から流れ着いた異木が怪しい光を放ったという與利幾神社の伝承を知ると、茨城に残るこうした不思議な話を思い出してしまいます。
大洗磯前神社の境内に、こんなミステリアスな場所があるとは思いませんでした。

【写真:與利幾神社】
あの不思議は木はその後、どうなったのでしょうか?
実は大洗磯前神社の境内に御神体として祀ったところ、大漁が続き、あの平大夫とい漁師もかなり恩恵を被ったようです。
この話を伝え聞いた地元の人たちが、五穀豊穣、大漁満足、家内安全、商売繁盛を祈願して参拝する人々が列をなしたそうです。
茶釜稲荷神社には大甕磯神社(おおみかいそじんじゃ)も祀られています
與利幾神社のすぐ近くには茶釜稲荷神社があります。

【写真:茶釜稲荷神社の社号標と鳥居】
このあと朱色の鳥居が並ぶ参道を進みますと福神社が見えてきます。

【写真:福神社】
さらに進みますと木立の中の小高い場所に小さな祠があります。
石段を上った先に鎮座する「石尊宮(せきそんぐう)」です。
大洗磯前神社の華やかな拝殿周辺とは雰囲気が変わり、木の根が張り巡らされた静かな場所にひっそりと祀られています。
主要な参拝ルートから少し外れたところにあるので、境内を歩いていなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうな場所でした。

【写真:石尊宮は大山阿夫利神社の分社】
茶釜稲荷神社の境内には「大甕磯神社」(おおみかいそじんじゃ)と刻まれた石碑があり、櫛形山神社とともに茶釜稲荷神社に合祀されていると伝えられています。

【写真:茶釜稲荷神社の境内に立つ大甕磯神社の石碑】

【写真:茶釜稲荷神社】
現地を歩いていると別々の神社のようにも見えるので、少し混乱してしまいます。
神磯の鳥居や拝殿を目的に参拝すると、こうした境内社まで足を運ばない人もいるかもしれません。
時間に余裕があれば、境内をゆっくり歩いて参拝してみてください。
烏帽子岩|岩そのものの神霊を祀る烏帽子厳社
境内西側の駐車場近くを歩いていると、木々に囲まれた一角に、注連縄が掛けられた大きな岩があります。
「烏帽子岩(えぼしいわ)」と呼ばれる岩です。
ここには烏帽子厳社(えぼしいわしゃ)があり、烏帽子岩の岩石の神霊である「烏帽子厳神」が祀られています。
神磯の鳥居や拝殿のような華やかさはありませんが、岩そのものが信仰の対象になっているところが興味深い場所です。
近くまで行ってみると岩はかなり大きく、表面は小さな石をたくさん含んだようなゴツゴツとした姿をしています。注連縄が掛けられていることもあり、境内にある普通の岩とは明らかに雰囲気が違います。
駐車場の近くにありながら、知らなければそのまま通り過ぎてしまいそうな場所です。
神磯の鳥居や拝殿を参拝したあと、境内をゆっくり歩くなら、烏帽子岩にも立ち寄ってみてください。

【写真:境内西側の駐車場近くにある烏帽子厳社。木々に囲まれた静かな場所です】

【写真:烏帽子厳社に祀られる烏帽子岩】
軍艦那珂忠魂碑|大洗磯前神社と軽巡洋艦「那珂」の関係
大洗磯前神社の境内には、「軍艦那珂忠魂碑」と刻まれた大きな石碑があります。
ここも、知らなければそのまま通り過ぎてしまうかもしれません。
旧日本海軍の軽巡洋艦「那珂」は、大洗磯前神社の北側を流れる那珂川にちなんで命名されました。
かつて軍艦では、艦名にゆかりのある神社から御分霊を勧請し、艦内神社として祀る習わしがありました。
軍艦那珂では、大洗磯前神社が艦内神社として祀られていたと神社公式サイトで紹介されています。
軍艦那珂は昭和19年(1944年)2月17日に沈没しました。
その後、昭和58年(1983年)に忠魂碑が建立され、現在も毎年2月17日に慰霊祭が行われています。
忠魂碑のそばには、巡洋艦那珂の艦影と、
「常備排水量 5595トン」
「機関出力 90,000馬力」
「速力35.25ノット」
などが刻まれた石碑もあります。
神社と一隻の軍艦とのつながりを知ることができる場所です。

【写真:軍艦那珂忠魂碑】

【写真:巡洋艦那珂の艦影と、常備排水量・機関出力・速力が刻まれています】
ガルパンの絵馬|大洗ならではの境内風景
大洗と聞いて『ガールズ&パンツァー』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
境内を歩いていると、『ガールズ&パンツァー』のキャラクターを描いた絵馬を数多く見ることができます。
一枚一枚を見てみると、かなり丁寧に描かれたものもあります。
作品やキャラクターへの願いや思いが書き込まれた絵馬もあり、一般的な神社の絵馬掛けとは少し違った大洗らしい風景です。
過去に奉納された絵馬が残っているだけではなく、現在もファンが大洗を訪れていることが伝わってきます。

【写真:スピンオフコミック『リボンの武者』のパイロット版上映を祝う絵馬】
境内には、『ガールズ&パンツァー』のキャラクターを描いた絵馬が数多く奉納されています。
写真の絵馬には、大洗女子学園・サメさんチームのフリントと、黒森峰女学園の隊長・逸見エリカと思われる二人が描かれています。
左上には「2023 願四話」の文字。『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話は2023年10月6日に劇場上映されており、第4話への期待を込めて奉納された絵馬のようです。

【写真:フリントと逸見エリカと思われる二人を描いた絵馬】

【写真:秋山優花里の誕生日に奉納された絵馬】
「ようこそ大洗へ」ガルパン大絵馬
そして、通常の絵馬とは大きさがまったく違うものもあります。
『ガールズ&パンツァー 最終章』のキャラクターが描かれた大絵馬です。
大きく、
「ようこそ大洗へ」
「応援よろしくおねがいします!」
と書かれています。
大洗磯前神社公式サイトでも「ガルパン大絵馬」として紹介されています。
神社とアニメという、一見すると意外な組み合わせ。
しかし実際に大洗を歩いていると、ガルパンが町の風景の一部になっていることが分かります。

【写真:「ようこそ大洗へ」と迎えてくれる『ガールズ&パンツァー 最終章』の大絵馬】
声優・関係者の名前が記された絵馬も
境内では、一般のファンが奉納した絵馬とは別に、『ガールズ&パンツァー』に関わる声優・関係者の名前が記された絵馬も見ることができました。
その中には「2018.11.18」と記されたものがあります。
この日は第22回大洗あんこう祭が開催され、『ガールズ&パンツァー』の主要キャストらが大洗で行われたトークショーに出演しています。
また、主要キャスト5人が2012年11月18日に大洗磯前神社でヒット祈願を行ったこともイベント記録に残されています。

【写真:大洗磯前神社にある2018年11月18日の日付が記されたガルパン関連の絵馬】
相川七瀬さんの記念植樹も見つけました
境内を歩いていると、もう一つ気になるものを見つけました。
歌手・相川七瀬さんの記念植樹です。
木の横に立つ木札には、
「記念植樹 相川七瀬殿」
「大洗磯前神社氏子青年会設立十周年記念講演」
「令和六年三月三十一日」
と記されています。
相川七瀬さん本人の公式ブログでも、大洗磯前神社を訪れたことが紹介されています。
氏子青年会発足10周年記念講演会のゲスト講師として招かれ、神道について講演したことも本人が記しています。

【写真:大洗磯前神社氏子青年会設立10周年記念講演にあわせて行われた相川七瀬さんの記念植樹】
境内で見つけた二宮金次郎像
さらに境内を歩いていると、本を開いて座る二宮金次郎(尊徳)の石像がありました。
二宮金次郎といえば、薪を背負いながら本を読む姿を思い浮かべる人も多いと思います。
ところが、ここにあるのは腰を下ろして本を読む姿です。
像の後ろには二宮金次郎についての案内板があり、報徳思想の具体的な実践項目として、
「至誠」
「分度」
「積小為大」
「勤労」
「推譲」
「一円融合」
が紹介されています。

【写真:本を開いて座る二宮金次郎像。後ろには報徳思想を紹介する案内板があります】
大洗磯前神社の御朱印
参拝を終えたら、御朱印をいただきます。
大洗磯前神社では社務所で御朱印を受け付けています。
午前8時30分から午後4時30分までです。
御朱印の受付時間や初穂料は変更される場合があるため、参拝前に大洗磯前神社公式サイトで最新情報を確認してください。
御朱印だけを目的に社務所へ向かうのではなく、まず拝殿で参拝を済ませてからいただきましょう。
御朱印の値段(初穂料)は500円。

【写真:大洗磯前神社の御朱印。左側は令和7年の春分の日に拝受】
大洗磯前神社のお守り
社務所へ行くと何種類ものお守りがあります。
私は開運招福御守を拝受しました。値段(初穂料)は1000円。
横デザインとタテ型デザインの2種類があります。
写真は横型の方です。
カード型なので、財布に入れて持ち運べるのでこちらを選びました。
神磯に朝日が昇る神々しい瞬間が描かれています。

【写真:大洗磯前神社の神磯開運招福御守】
参拝記念のポストカードもありました
随神門には参拝記念のポストカードがありました。
神磯の鳥居や本殿の写真があしらわれています。
参拝の記念にいただきました。

【写真:随神門で見つけた参拝記念のポストカード】
大洗磯前神社の駐車場とアクセス
大洗磯前神社は車でも参拝できます。
所在地は、
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
です。
北関東自動車道・東水戸道路の水戸大洗ICから車で約15分。
車で境内の駐車場へ向かう場合は、一の鳥居横から坂を上っていきます。
神磯の鳥居を見てから境内へ向かう場合と、先に境内へ参拝してから神磯へ向かう場合では動き方が変わります。
日の出を見ることが目的なら、最初に神磯へ向かい、朝日を見てから大洗磯前神社へ参拝する流れが分かりやすいと思います。
公共交通機関の場合は、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洗駅から徒歩で向かうこともできます。
バスを利用する場合は「大洗磯前神社下」が最寄りです。
【写真:駐車場または一の鳥居】
Alt:大洗磯前神社の一の鳥居と駐車場への入口
キャプション:車で境内へ向かう場合は、一の鳥居周辺から駐車場へ向かいます。
大洗磯前神社についてよくある質問(FAQ)
大洗磯前神社の御祭神は誰ですか?
大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
大己貴命は「だいこく様」とも呼ばれ、福徳を授ける神として信仰されています。少彦名命は医療祖神として仰がれています。
神磯の鳥居で朝日の撮影は難しいですか?
いえいえ。簡単に撮影できます。
私がこのブログにアップしている日の出の写真はすべてスマホで撮影したものです。
神磯前の堤防は横に長いので、特にこだわりがなければみんなで仲良く撮影可能です。
神磯は太平洋に面しているため、海から昇る朝日を見ることができます。
冬至の頃になると、鳥居と朝日を一枚の写真に収めやすくなります。
神磯の鳥居がある岩まで行くことはできますか?
神磯は御祭神が降臨したと伝えられる神聖な禁足地です。
現地にも岩に登らないよう注意書きがあります。
鳥居へ近づくために岩礁へ入らず、決められた場所から参拝・撮影しましょう。
大洗磯前神社にガルパンの絵馬があるのですか?
境内では『ガールズ&パンツァー』のキャラクターが描かれた絵馬を見ることができます。
「ようこそ大洗へ」と書かれたガルパン大絵馬もあります。
拝殿前のカエルにはどんな意味がありますか?
大洗磯前神社公式サイトでは、
「無事にかえる」
「物がかえってくる」
「欲しいものがかえる」
など、「カエル」と「かえる」を掛けた願いが紹介されています。
大国さまと恵比寿さまはどこにいますか?
随神門の前に2体仲良く鎮座しています。
「たくさん撫でて福をいただいて下さい」と案内されています。
大洗磯前神社で限定御朱印はありますか?
大洗磯前神社では、基本的に一種類のみの通常の御朱印です。限定御朱印や特別御朱印は原則として授与していないようです。
御朱印をいただくことができます。
午前8時30分から午後4時30分まで、社務所で拝受可能です。
受付時間や初穂料などは変更される可能性があるため、参拝前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
まとめ|神磯の鳥居だけではない大洗磯前神社を歩く
大洗磯前神社といえば、やはり太平洋の岩礁に立つ神磯の鳥居が有名です。
特に海から昇る朝日と鳥居が重なる風景は、一度は見てほしいと思えるものでした。
しかし、大洗磯前神社を実際に歩いてみると、それだけではありません。
海から石段を上り、随神門へ向かう途中では大国さまと恵比寿さまを撫でて福を願うことができます。
拝殿で手を合わせた後には、「無事にかえる」などの願いが込められたカエルを探す。
その先には茅葺の本殿や境内社があります。
さらに境内を歩けば、軍艦那珂忠魂碑、ガルパンの絵馬、二宮金次郎像、相川七瀬さんの記念植樹など、少し足を止めなければ気づかないものにも出会えました。
神磯の鳥居を撮影して、それだけで帰ってしまうのはもったいない神社です。
神磯から境内へ。
鳥居をくぐり、石段を上り、随神門を抜け、拝殿で手を合わせ、その先まで歩いてみてください。
自分の足で歩くことで、大洗磯前神社の新しい魅力がきっと見つかると思います。
